どんなことを審査してるのかな?

見た目(毛ツヤや活き活きしているかなど)も、もちろんだけど、バランス、骨格、筋肉の状態、歯のかみ合わせ、犬質、健康状態、マナー、歩様等々、多種にわたります。

具体的には以下の6項目です。

タイプ スタンダードの体型・気質がどれだけ備わっているかを審査します。
クオリティー そのスタンダードさが、どれだけ発揮されているかを審査します。
コンディション 当日の健康状態や精神状態を審査します。
サウンドネス 審査員が体を触って筋肉や骨格の状態を審査します。
バランス 優れた部分があっても全体的に見てどうか?を審査します。肉体面、性格面、行動面のバランスも重要です。
キャラクター ハンドラーとの息があっているか、マナーはどうか?を審査します。

審査員は、体や口(歯)など色々な部分を触って審査します。
その時に、おびえたり嫌がったりすると減点になります。

●審査の仕組みって?

年齢&性別等でクラス分けをし、各クラスから勝ちあがっていかなければなりません。
また、主催がブロックや連合会、または単犬種部会などのドッグショーで出陳頭数が40頭を越えると、
さらに各クラスが「自家繁殖」と「オープン」に分けられ、仕組みや名称も少し違います。
審査はトーナメント方式で行われます。
最初は固体審査で自然な形に立たせ犬の全体像を、審査員が一定の距離から観察した後、
骨格、筋肉、被毛、噛み合せなど実際に触って審査します。
次に歩用審査で犬を歩かせ、または走らせて、その動きがその犬種の標準にあっているかどうかを審査。性格と健全などもチェックされます。

ドッグショーのシステムは、クラブ展、単独展、FCIで違ってきます。

まず大前提は、グループに分けられます。
1Gから10Gまでです。

1Gは、ハーディング(牧羊犬)のグループ。コリーやシェパード  オールドはこのグループです
2Gはワーキング(作業犬)のグループ。シュナウザー、ピレニーズは、このグループです。
3Gはテリアのグループ。スコッチはここになります。
4Gはダックスフンド。
5Gスピッツ&プリミティブタイプ。日本犬も含まれます。
6Gはセント・ハウンドグループ。バセットやビーグルです。
7Gはポインティグ・ドック。セッターやポインターが含まれます。
8Gはレトリバー、フラシング・ドック&ウォータードック。ゴールデンはこのグループです。
9Gはコンパニオン&トイ。チワワ、マルチーズ、パピヨン、パグなどです。
10Gはサイト・ハウンド。アフガン、ボルゾイなどが居ます。

次はクラスごとに分けられます。そして、このように勝ち上がってBIS(ベスト イン ショー)を決定します。


クラス戦 ブリード戦 グループ戦 Queen・Kingの選出 BISの選出
年齢別でクラス分けしてあります パグは第1グループ ココで初めて雄と雌が対戦する
ベビーマッチショー ベビー
(生後4ヶ月〜満6ヶ月)
ベビーパピーはクラス戦を1席で勝ちあがった時点でBOBなのでウィナーズ戦は行われない 各グループ全部のBOBが集まり、8犬種を選抜する。勝ちあがればエクセレントグループ 3頭を選出、1席がキング(♂)クイーン(♀)残り2頭がリザーブ.キング、リザーブ.クイーンとなる 同じように勝ちあがってきたキング♂)と、クイーン(♀)が対戦し、勝てばBIS(ベスト イン ショウ)となる
パピーマッチショー パピー
(生後6ヶ月1日〜満9ヶ月)
各グループ全部のBOBが集まり、8犬種を選抜する。勝ちあがればエクセレントグループ
チャンピオンシップショー ジュニア
(生後9ヶ月1日〜満1才3ヶ月)
各クラス勝ちあがった各1頭(計3頭)の中からウィナーズドッグ(牝はビッチ)を選出し、さらにウィナーズとチャンピオンが対戦し1席(BOB)を選ぶ。 各グループ全部のBOBが集まり、13犬種を選抜する。勝ちあがればエクセレントグループ
ヤングアダルト
(1才3ヶ月1日〜満2才)
アダルト
(2才1日〜)

●ショー会場に行って気をつけることは?

やはり、何をするにもマナーですよね。
・ショードッグにむやみに触らない。
・ショーに出場する時のハンドラーさんに話し掛けない
・リングサイドで、大きな音をたてない(応援は拍手で)
 等々です。
マナーを守って観戦しましょう。

●最後にドックショーでの楽しみ方は?

まず、出陳するのであれば晴れ舞台を見れることです。オーナーハンドラーの場合は晴れ舞台に愛犬と共に晴れ舞台に立てることです。
この場合は勝っても負けても愛犬を誉めることを忘れないで下さい。 
最初は参加することに意義があると思います。愛犬と一緒に楽しみましょう!!

次に、出陳しなくても、大切なあなたの愛犬と一日を楽しく過ごすことが出来る社交場なのです。
そして、あなたがその犬種についての奥を知る場でもあります。
リンクでの審査は知れば知るほど緊張感がこちらにも伝わってくるはずです。
仕組みがわかれば、独特な世界ですが、かなり楽しいはずです。

また、大きなドックショーでは愛犬のグッズ等を売っているたくさんおの店が出店しています。とても品数が多く、安く売っているのでどれを買おうか迷ってしまうほどです。

あなたも、愛犬を連れてドックショーに出かけてみてはいかがですか?



ショードッグにむけて

いくらスタンダードに添った優秀なライン(血統)をかけあわせていっても、その子がみんなショードックに適した逸材なのかと言うとそうとは限りません。
もちろん、受け継いでいるものはスタンダードに添っていないといけませんが、その他にも、立ち方などの日頃の訓練、日頃の手入れ、飼い主とのコミュニケーションが欠かせません。
また、逸材を見極める目も必要です。これは長年の経験がなければできません。長年の経験があっても犬も2才を過ぎないと身体筋肉の付き具合、コートの状態、
風格が出てきませんので小さいうちに見極めることはとても難しいものなのです。

そして、受け継いだ血統以上に、毎日決められた運動量と適切な食事、ブラッシングそして状態観察など、日頃の積み重ねが必要になってきます